恩師への感謝

0012683833L.jpg恩師である石井一郎先生(元東洋大学教授)が18日(火)に急逝をされました。

年明けに何度か先生とお会いができた事が私の救いであります。

石井先生とは大学において道路工学などの講座を通して教授と学生というごくありふれた関係から始まり、例年成績優秀者が集まる石井研究室へ落第生に近い私を拾ってもらい、その後20年以上に渡りご指導をいただいている恩師であります。

石井先生は建設省から教授への転身組であり、社会の仕組みを見てきた中で、その経験を中心に学生に指導をしていたことを昨日の様に思い出します。

学生時代に教わったことは、社会に出たら学業の成績などは関係なく、人のつながりを大切にする者がいづれ勝者になるとのことであり、大学4年時にはいち早く社会勉強をするためと言われ、先生の知り合いの会社へアルバイトへ行かされ、卒業論文もまったくと言っていいぐらい何もすることなく卒業をさせていただきました。

卒業の際も就職先の世話をしていただき、家業にいづれ戻ることを考え、無理を言って大都工業建築部に配属をいただきました。残念ながら大都工業は不況のあおりを受けて倒産をし、私も家業に戻ることになりましたが、ここからが先生と私の本当の付き合いが始まりました。

数か月に一度のペースでお茶を共にする仲となることができ12年、そして数冊の本の出版にも携わることができ、本当に様々な教えをいただきました。

また、私の同期卒業生と先生が中心となり石井研究室卒業生の会である「石井先生を囲む会」を立上げ、人のつながりを育む機会を設けてきました。先生はお亡くなりになりましたが先生の遺志を受け継ぎ、この会はこれからも開催をすることが皆で昨日確認をされました。

先生の遺志を受け継ぐ我々も40歳前後となり、それなりに皆人生の荒波を渡ってきており、先生の言葉がようやくわかってきたと皆も言っていましたよ。聞こえていますか 先生。

奥様に一番弟子と言っていただけることを胸に刻み、これからも人のつながりを大切にすることを誓い、石井一郎先生のご冥福をお祈りいたします。

長い間のご指導、ありがとうございました。